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小林よしのり
2014.3.13 03:03

「アンネの日記」破損事件の犯人は陰謀だったか?

「アンネの日記」破損容疑者が逮捕された。
犯行を認め始めているが、支離滅裂なことを言ってるらしい。
30代の無職男だから、元々、精神状態のおかしな奴が、ネットを見ていてユダヤ人陰謀論に嵌ったのだろう。
「アンネの日記」に対する敵意が激しかったのは間違いない。

だこの事件でまっ先に流布されたのは、「在日」の反日行動説だった。
主にネット右翼の差別意識から出た言説だ。
韓国政府からの指示が濃厚とか言ってる連中もいた。
自称保守の極右メディアでも、韓国人・朝鮮人の陰謀論が平然と語られていた。
中国・韓国の謀略機関だと確信するとまで言っていた。
政治家までがそんなことを言っていた。
朝鮮人の自作自演という説を主張する者はあまりにも多かった。
日本人に反ユダヤ主義の浸透があるかのように見せて、日本の国際的なイメージを貶めようとする謀略だと言ってる連中がいた。
勝谷誠彦は、組織だった犯行、「日本人はホロコーストを否定した」という図式が好都合なのはどの国か?と言い、シナ人の犯行と臭わせた。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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